The Sound of SOFTLY! vol1 & 2

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みゃこが読む本や聴く音楽は、だいたいがお兄ちゃんの本棚から借りてきたものれすが、フリッパーズ・ギターもその1つれした。「海へ行くつもりじゃなかった」を何度も何度も聴いて、意味もわかんねえのに英詩の歌を口ずさめるようになったりしたものれす。
フリッパーズさんのいいところは、頑張らないところらと思うのれす。
フリッパーズさんの世界には、汗も根性もなくて、部活っぽくないのれす。いい加減というか、適当というか、自由な気持ちが溢れているのれす。それれいて、面白いことを探していて、いろんなことにトライしてみる行動力というか、いわゆる「無駄な情熱」というか。
「Groove Tube」という曲のPVの中れ、廃墟になったボウリング場れ、ピンをいっぱい立てて、そこに四方八方からボウリングの玉を転がすという遊びをしているのれす。これも、「何故そんなことをしたのか?」と問われれば「面白そうだったから」れ、続けて「面白かったのか?」、「別に」、みたいな、適当な答えが返ってくるような気がするのれす。
世の中はなんらか忙しくて、効率ばっかり優先されて、子供がゲームやるのにも攻略本れ最短ルートを辿るくらいれ、そういう「無駄なこと」や、「無駄を楽しむ気持ち」が忘れられそうれ、そんなときにフリッパーズさんを聴くと、まあ、人は人、みゃこみゃこれ適当に回り道して遊んれいればいいかなあなんて、改めて思うのれす。
前置きが長くなっち待ったれすが、「The Sound of SOFTLY! vol1 & 2」は、そんなフリッパーズさんの曲を、いろんなアーティストさんたちがそれぞれにアレンジしたトリビュートアルバムなのれす。
ぷっちさんに教えてもらって初めて知ったみゃこれすが、アマゾンさんれ早速購入れした。
前にスピッツさんのトリビュートアルバムをお店れ視聴したことがあるのれす。ほとんどは適度にスピッツさんの色を残しつつ自分の味を醸し出すトリビュートぶりれしたが、polysicsさんらけは異彩を放ちまくりれ、ほとんど原形をとどめない暴れっぷりれした。
みゃこpolysicsさんもわりかし好きなのれ、やっぱりpolysicsさんらなあと微笑ましく思ったのれすが、あそこまれやっちまうくらいなら自分のアルバムの中れカバーした方がよかったかも、とも思いました。
閑話休題フリッパーズさんのトリビュートアルバムに参加しているのは、見事に知らない人ばっかりれした。れもまあそれはそれれ、新しい人に会えて楽しいのれす。
Vol1の方はいい感じに力の抜けたボーカルさんが多くて、みゃこフリッパーズ像もわりとポピュラーな方なのかなあなんて思ったりもしたのれす。
特にSpaghetti Vabune!さんの「Cool Spy On a Hot Car」なんかは適当に鼻歌を歌いながらなんとなく歌詞にしてみました感が素敵れした。
「午前3時のオプ」らけは頑張り気味の歌いぶりれしたが、これは原曲もそうなのれやむなしというか。れもこの歌は歌詞が「格好良く決めてみようとしたってどうせ僕らは空回りさ」というものなのれ、格好良さが逆に切ないのれすよ。「花束を/掻きむしる/世界はボクのモノなのに!」
Vol2はプログラム系が多くて、ちょっとオシャレさんれす。フリッパーズさんも当時はオシャレさんれしたが、それを現代的にしたような、新しいフリッパーズを感じさせる一枚になっておるれす。
エイプリルズさんのこれれもかってくらいのピコピコサウンドが意外にマッチしてて、みゃこのお気に入りトラックれす。ボーカルのイマイさんはどこかコンちゃん*1に似ているかも?
トリビュートアルバムには、「好き」の気持ちがいっぱい詰まってて、普通のアルバムとはまた別の楽しさがあるれす。この気持ちは音楽もサッカーも同じれすよ!

*1:コンちゃん=今野泰幸