エキステリーグ第1節
|
いよいよ迎えたエキステリーグ開幕戦
ついにエキステリーグが始まった。これまでもリーグ戦は開催されていたが、こうして試合結果が広く配信されるようになるのは今シーズンからのことで、プロ初年度、あるいはJ1昇格初年度のような新鮮な気持ちで挑むことになる。
開幕戦はJ1リーグ同様に不敗神話を誇るFC東京。先日のプレシーズンマッチが残念な結果となってしまったので、緒戦を華々しく飾りたい。
開幕戦の相手はセレッソ大阪。驚異的な破壊力を誇る大久保、ミスターセレッソ森島、高原、久保と並び称されるリアルストライカー西澤を擁する超攻撃的な布陣。相手にとって不足はない。
プレシーズンマッチで負傷した石川に代えて阿部がスタメンに起用された他はほぼレギュラーが出揃う。今年のFC東京からすれば夢のような状況である。
宮沢のCKからルーカスの右足が火を噴く!
東京の布陣はルーカスの1TOPでケリーがトップ下につく4-5-1。試合開始早々に戸田からのボールを受けたルーカスがDF2人を抜き去ってシュート。枠は逸れたが幸先のよいスタートを切った。
58秒には阿部→ルーカス→戸田と豪快なサイドチェンジからクロスを狙う。これはラデリッチがCKに逃れる。続く1分12秒、今度はルーカスが右サイドからクロスを上げ、これもラデリッチがCKへクリア。このCKを宮沢がニアサイドへ蹴り込み、走り込んだルーカスが豪快なボレーシュート! そのまま右サイドへ突き刺さり、待望の先制点を上げる。
先制されたことでセレッソの闘争心に火がついたか、猛攻を開始する。1分25秒には大久保が単独で攻め上がり、思い切り振り抜く。これは土肥がファインセーブ。さらに西澤のフィードを大久保が持ち込みフリーからシュート。これも土肥が弾く。土肥だけに負担はかけられないと2分15秒、あわや大久保がGKと1対1になりかけたシーンで茂庭が渾身のスライディング。事なきを得る。
2分43秒にはカウンターを仕掛け、ケリーから戸田が前線でボールを受けるが、ゴール前で前を向けず、廣長にクリアされてしまう。そしてロスタイムには再び大久保に突破を許してしまう。ここでも土肥が素早い飛び出しからスーパーセーブ。こぼれたボールを徳重に拾われ、無人となったゴールを狙われるが、なんと枠を外れる。運にも助けられながら、下馬評通りの猛攻をどうにか零封することができた。
理想的な時間帯に阿部の追加点で試合を決める
後半開始直後の6秒、センターサークル付近で森島をスライディングで止めたケリーのプレイが危険と見なされ、イエローカードが出されてしまう。このFKで大久保がクイックスタートを仕掛けるが、ここは連携が噛み合わず、ボールは直接土肥へ。
この後は両チームともにボールを前線に蹴り出す大味なプレイが目立つようになる。その流れを断ち切ったのは1分12秒のルーカス。目の覚めるような30mのロングシュートを放つがこれはゴール右へ逸れる。その後ケリーが持ち込んだボールをペナルティエリア付近で奪い合いになったところにGK多田を吊り出しチャンスとなるが、ここは上村がクリア。ここで得た加地のスローインはカブラルにカットされるが、クリアボールから阿部が直接ボレーシュートを放つ(写真)。この意外な一撃には多田も反応しきれずゴールイン。阿部らしい泥臭いゴールで追加点を奪った。
2分43秒に左サイドを駆け上がる西澤から森島、大久保とつなぎ、ゴール前に詰める工藤に合わせるが、これは土肥がキャッチ。セレッソの猛攻もここまでで、開幕戦を完封で飾ることができた。
プレシーズンマッチではクリアミスから2失点を喫するという守備の不安定さが課題となったが、この試合ではその不安定さが解消され、チームとしてもよいスタートを切ることができた。この勢いで連勝が期待される。*1
他の試合結果
東京V 1-3 新潟
鹿島 2-2(1PK3) 清水
浦和 2-3 柏
名古屋 0-1 大分
磐田 0-4 神戸
市原 4-0 広島
横浜 3-4 G大阪
得点ランキング
1位:桑原(新潟) 3点
2位:森岡(清水)、幡戸(神戸) 2点
3位:ルーカス、阿部(FC東京)、小笠原、本山(鹿島)、マルキーニョス、サンドロ、羽生(市原)他 1点